2010年1月18日月曜日

川のゆらぎと街を愛する、かもめ船長。

働き方について考えるトークサロンに参加されたそらまゆさんから感想をいただきました。許可をいただいて掲載しています。


中崎町サロン文化大学、働き方について考えるトークサロンvol.10を受講しました。
昨日のゲストは、大阪の川で小さな観光船を運航している「御舟かもめ」の船長・中野弘巳さん(32歳)。理工系の大学院を卒業後、NHKの番組制作ディテレクターを約5年経験された後、未経験ながら観光舟の船長に。

学生時代は都市環境デザインを学ばれていたため、街づくりに関心がありつつも設計方面に進まなかったのは、自分よりも優れた人材が多く太刀打ちできないと感じたから。それなら、自分には何ができるのか? そう考えたとき、メディアという立場から街づくりを担っていこうと思ったのだそう。

そんな中野さんの逆転人生のきっかけは何? 
「街を地面と捉えると、メディアは天からの日差しと雨で、街で面白そうな活動をしている種(人)にスポットを当てていくだけ。取材を通して人々と接しているが、自分の中で何か違和感が残る。腐ってでもいいから、自分が種になりたかったんですよね」。
メディア視点は結局、上から人々の生活を俯瞰で捉えることであり、ひとつの番組が仕上がったときには、すでに自分は次の企画や取材で想いが移行している。そこに疑問が生まれたのだと。

また大きなきっかけのひとつが、当時お付き合いしていた彼女(現:奥さん)の存在。
「ただ川が好きだから」。それだけで経験も知識もほぼ無いに等しいのに、舟を買って水上タクシーを運行していたのだそう。人生を決定するのに、そんな簡単な理由が存在するのだということに中野さんは衝撃を受け、自らもポーンと一歩を踏み出した。

現在は試行錯誤をしながら「御舟かもめ」を運航している。
「木製の部屋空間を備えた小さな船だからこそ、デッキに寝転んで風と揺らぎを楽しんだり、小部屋で自宅のようにくつろいだり。この空間を楽しんでもらえる人にぜひ乗ってもらいたい」と。
この舟の魅力を存分に分かってもらえるお客さまに大満足してもらえたら本望、そう語っておられました。

御舟かもめの紹介には、こんな一文が。
「御舟かもめは、川に浮か小さな家です」
中野さんの舟から眺める大阪の街は、コテコテガヤガヤのイメージがすっかり変わるようです。
船長・中野さんの人柄も、きっとその要因のひとつだと思います。

私も、大阪の日差しと風がやわらいだら、楽しい友たちと一緒にわいわい乗りたいと思います。

★御舟かもめHP
http://ofune-camome.net/